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歯周病は臭う?自分で気づかない歯周病口臭はどうやって治す?

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歯科コラム/2021年8月18日

歯周病は臭う?自分で気づかない歯周病口臭はどうやって治す?

マスクをしている時など、日常のふとした瞬間に自分の口臭が気になることはありませんか?あるいは、家族や友人に、口臭を指摘されたことがある方は、お口の中に何らかの異常があるかもしれません。とくに歯周病は口臭の原因となりやすいため要注意です。ここではそんな歯周病によって口臭が発生する仕組みや自覚しにくい理由、口臭を改善する方法などをわかりやすく解説します。

歯周病で口臭が発生する原因

歯周病で口臭が発生する原因

口臭の原因としてまず頭に思い浮かぶのは「虫歯」かもしれませんね。虫歯になると歯に黒い穴があきますし、神経が細菌に分解されてボロボロにもなります。実際、重症化した虫歯では、腐敗臭が生じることもありますが、長い間放置しなければお口の臭気もそこまで強くはなりません。一方、歯周病は、重症化する前に強い臭気を放つようになります。

歯周病菌がニオイのガスを作り出す

歯周病によって口臭が発生するのは、「メチルメルカプタン」と呼ばれるガスのせいです。歯周病菌は、食べかすなどに含まれるたんぱく質を分解する過程でこのガスを作り出すのですが、ニオイがとても強烈なのです。一般的には“腐った玉ねぎのようなニオイ”と表現されます。これは重症化せずとも生じる歯周病の症状です。

歯周ポケットが深くなるとニオイがさらに強くなる

歯周病が進行すると、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットがどんどん深くなります。歯周ポケットの中は酸素が少ない環境であるため、酸素がたくさんある環境を好まない歯周病菌が活動を活発化させてしまいます。しかも、ブラッシングしにくい部位でもあるので、汚れがたまっていきメチルメルカプタンの産生量も増えていきます。

歯槽膿漏になると口臭が悪化する

歯槽膿漏(しそうのうろう)とは、歯の根元のあたりに膿の塊ができる病気です。進行した歯周病で現れる症状であり、膿の塊が破けると、さらに強烈な臭いを放つようになります。歯周病がそこまで進行してしまうと、口臭よりも歯や歯茎の健康状態の方が深刻となるため、早急に治療を受けることが必要です。

自分では口臭に気づかない理由

自分では口臭に気づかない理由

ヒトは臭いに慣れるのが早い生き物

他人の口臭はとても気になるものですが、自分の口臭は案外、気付きにくいものです。これは、私たち人間が臭いに慣れやすい生き物だからです。例えば、歯周病によって強い口臭が生じるようになっても、常にその臭いを嗅いでいる状態となるため、すぐに慣れてしまうのです。これは生き物として生存していくために有利な能力といえます。なぜなら、大きな害とならない臭いにいつまでも気を取られていたら、その他のことに集中できなくなりますよね。

マスクをすると口臭が気になるのはなぜ?

マスクをすると、自分の口臭が気になる方は少なくありません。これは自分が吐いた息が直接、鼻に入ってくるからです。とくに、お口の中に歯石が溜まっていて、歯周病を発症しているケースでは、その臭いも顕著となります。マスクを外した時とのギャップも大きくなり、改めて自分の口臭を自覚するようになります。もちろん、マスクをしている時の口臭の原因が歯周病以外の場合も多々ありますので、あくまでひとつの可能性として捉えておいてください。いずれにせよ、マスクで口臭が気になる場合は、まず歯医者さんに相談してみましょう。

歯周病の症状

歯周病の症状

歯周病は“自覚症状に乏しい病気”といわれますが、実際はいろいろな症状が現れます。

歯茎が赤く腫れる

歯周病で始めに現れる症状は「歯茎の腫れ」です。歯石や歯垢を住みかとして繁殖し、歯茎に感染することで赤く腫れ上がらせます。専門的には炎症反応と呼ばれるものです。専門家からするとわかりやすい症状なのですが、歯茎はもともと腫れているような見た目をしていることから、一般の方では自覚しにくいのが現実です。

歯磨きのときに歯茎から出血する

歯茎が腫れると、ちょっとした刺激でも出血を起こすようになります。歯磨きをしている最中や歯磨きをした後に歯茎から出血している場合は、歯周病を発症している可能性が高いです。

口臭が強くなる

歯周病菌がメチルメルカプタンというガスを産生して、口臭が強くなります。自分では気付きにくいですが、周囲の人は気付きやすい強烈な臭いです。

歯茎に膿の塊ができる

重症化した歯周病では、歯茎に膿の塊ができます。膿が漏れ出ると、極めて強い臭気を放つようになります。

歯茎が下がる

歯茎が下がる・歯茎が痩せるといった症状も歯周病ならではです。人によっては歯が伸びたようにも見えます。いずれも歯周病によって歯茎が破壊された結果です。

歯がグラグラ動く

歯がグラグラ動き出したら、いよいよ歯周病も末期です。歯茎や顎の骨が破壊されて、歯を支えることが難しくなってきているのです。そうした症状が認められる歯周病は、抜歯が第一選択となりやすいです。

歯周病の口臭対策

歯周病の口臭対策

歯周病による口臭は、周囲に迷惑をかけることも多いため、しっかり対策することが大切です。具体的には、次に挙げる対策法を実践しましょう。

対策1歯周病治療を受ける

歯周病による口臭を改善、あるいは予防するのであれば、歯周病治療を受けるのが一番です。歯周病は、お口の臭いの根本的な原因となっているからです。歯周病治療を早期に受けることで、その進行が止まり、歯周病による口臭の発生も防げます。ちなみに、歯周病は以下の方法で治療します。

歯のクリーニング

歯周病菌の温床となる歯垢は、歯のクリーニングできれいに落とすことができます。もちろん、プラークというのはセルフケアでも除去できますが、どうしても磨き残しが生じます。そんなしつこい歯の汚れは、プロフェッショナルケアに任せましょう。

スケーリング(歯石除去)

石のように硬い歯石は、スケーリングで取り除けます。スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って、丁寧に削り落しておきます。

ブラッシング指導

歯周病治療には、歯科医衛生士によるブラッシング指導も含まれます。日頃から正しい方法で歯磨きできるよう、専門家のアドバイスを聞きましょう。

対策2最低1日2回は歯磨きをする

毎日の歯磨きは、正しい方法でブラッシングするだけでは不十分です。回数も十分にこなさなければ、歯垢・歯石が堆積します。最低でも1日2回は歯磨きするようにしましょう。理想をいえば、食事の度に歯磨きするのが最も効果的です。

対策3歯間ブラシ・デンタルフロスを使う

歯と歯の間の汚れは、歯ブラシで取り除けません。必ず歯間ブラシやデンタルフロスを活用しましょう。歯間部のプラークまで取り除くことで、細菌の繁殖もしっかり抑えられます。

対策4薬効成分の入った歯磨き剤・洗口液を使う

ブラッシングの際に歯磨き剤を使用するのであれば、薬効成分が入ったものを選びましょう。歯周病菌の活動を抑える作用が期待できる歯磨き剤がおすすめです。洗口液を併せて使うことで、歯周病予防の効果が高まります。

対策5定期的に歯のクリーニングを受ける

3ヶ月に1回程度の頻度で、歯科医院のクリーニングを受ければ、歯周病の進行を抑えたり、予防したりすることが容易になります。歯のクリーニングでは、セルフケアでは落としにくい歯周ポケット内の汚れまできれいに除去できますよ。

まとめ

このように、歯周病にかかると口臭が強くなる傾向にあります。歯周病による口臭は本人が感じているよりも強い臭いを発しているため、十分に注意しましょう。「最近、口臭がきつくなったかも」「家族に口の臭いを指摘された」場合は、まず一度、歯科医院を受診しましょう。歯周病が原因となっていたら、すぐに治療を開始するのが望ましいです。