芸能人はなぜインプラントにする?理由とセラミックとの違いも解説

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歯科コラム/2022年10月14日

芸能人はなぜインプラントにする?理由とセラミックとの違いも解説

テレビやインターネット、雑誌などでよく目にする芸能人は、みな一様に歯がきれいですよね。生まれながらにしてそのような美しい歯・歯並びを持った方もいらっしゃるかとも思いますが、実際は歯科医院で審美的な治療を受けている人の方が多いといえます。特にインプラント治療は、審美的にも、歯としての機能としても満足が得られやすい治療法であり、その人気は衰えることを知りません。今回はそんな芸能人がインプラントにする理由やセラミック治療との違いについて詳しく解説します。

芸能人がインプラント治療をする理由

【理由】自然な見た目

多くの人がインプラント治療を選択する最大の理由は「自然な見た目」です。インプラントは、従来のブリッジや入れ歯のような大きな装置ではなく、その構造は天然歯と同じように骨の中で支えられます。そのため仕上がりも自然で美しいため、カメラなどで接写されても治療を受けたことに気付く人はまずいないでしょう。一目で装着していることがわかる入れ歯は、仕事柄、選択することは難しい方の多いのが実際です。

【理由】発声・発音への影響が少ない

芸能人は人前で話す機会も多い職業です。とくに情報番組のコメンテーターや役者をしている芸能人は、滑舌の良さが重要となります。従来の装置は、発声や発音への障害が比較的現れやすいため、芸能人にとって第一選択にしたくないと考える方も多いです。

【理由】歯列矯正より治療期間が短い

インプラントは、悪い歯並びを改善する目的で行われることもあります。歯並びの乱れは基本的に歯列矯正でなければ改善が難しいものの、歯根から埋め込むことができるインプラントなら根本的に治療することも可能です。しかも歯列矯正は装置が目立ちやすいだけでなく、治療にかかる期間も数年に及びます。その間、芸能人としての仕事を休業するわけにもいかず、それなら比較的短い期間で悪い歯並びを根本から改善できるインプラントが選択肢として上がってくるのです。

もちろん、インビザラインに代表されるマウスピース矯正であれば、口元の審美性を害することなく歯並びの治療を行なうことが可能ですが、それでもやはり日常生活で制限がかかる部分が多いです。マウスピースを付けている時は水しか飲めませんし、装着時間を守らないと適切な治療効果が得られません。また、マウスピースは透明ではあるものの、近くで見ると装着していることがわかってしまいます。そうしたことも含め、マウスピース矯正で数年間、矯正治療を行うよりは、短期間で終わるインプラントを選択する芸能人も少なくないのです。

【理由】費用対効果が高い

インプラントは原則として自費診療となるため、治療にかかる費用は比較的高いです。ただ、数年かけて歯並びを良くする歯列矯正は、総額で1,000,000円前後かかるのが一般的であり、数ヶ月で美しく健康的で、しっかり噛める歯が手に入るのであれば、インプラントの方が費用対効果も高いといえるでしょう。インプラントは適切なメンテナンスを継続することで、一生涯使い続けることも難しくない装置である点も忘れてはいけません。こうした特徴がある方法だからこそ、芸能人にも根強い人気があるのです。

歯が白く歯並びがきれいな芸能人はみんなインプラント?

歯が白い芸能人のイメージ

歯の色や歯並びがキレイな芸能人は、インプラント治療を行なっている人も少なくありません。ただ、そのすべてがインプラント治療を行なっているかというとそうではなく、セラミック治療で歯の色や歯並びをキレイにしている人もかなりの数いらっしゃいます。そもそも健全な歯冠や歯根が残っている状態でインプラントを選択することはまずありません。とくに口元の審美性を大きく左右する前歯は、奥歯ほど虫歯などでボロボロになることはほとんどありませんよね。もちろん、外傷などによって前歯が折れたり、抜けたりしたケースは例外ですが、基本的には健全な歯根が残っているのが普通です。

つまり、芸能人の白くて美しい前歯の歯並びは、インプラント治療ではなく、セラミックで整えられたものが大半を占めるといえるのです。実際、セラミック治療にはいろいろな選択肢があり、ほとんどのケースに対応することができます。前歯のエナメル質を一層(0.5mm程度)削ってセラミック製のチップを貼り付けるラミネートベニアは、歯にかかる負担を最小限に抑えながらも、歯の色から形、ちょっとした歯並びの乱れまで容易に治すことが可能です。
セラミック製の被せ物を装着する治療なら、さらに幅広い症例に適応でき、歯列矯正を受けたかのような美しさを実現することもできます。当然、セラミック製の被せ物を装着するとなると、かなりの量の歯質を削ることになりますが、歯を丸ごと1本抜かなければならないインプラント治療と比較したら、許容できる範囲である人が多いといえます。

インプラントとセラミックの違い

インプラントは、失った歯を天然歯に限りなく近い状態まで回復させることができる治療法であり、いわゆる“セラミック治療”と混同されることが多いです。確かに、インプラント治療でも最終的にはセラミック製の上部構造(=差し歯)を装着するため、広い意味ではセラミック治療と呼べるかもしれませんが、一般的な意味でのセラミック治療とは厳密には異なります。なぜなら、セラミック治療が適応されるケースでは、天然の歯根が残っているからです。

セラミック製の差し歯を被せることで、見た目が美しい白い歯に仕上げるのが標準的なセラミック治療であり、抜歯をして人工歯根を埋め込み、その上に差し歯を装着するインプラント治療とは全く異なる治療法です。ただし、天然の歯根が残っていてもそのままの状態では歯並びが改善できない場合は、あえて抜歯をしてインプラントを埋入するという選択もできます。そうした治療の選択は、歯科医院で精密検査を受け、歯科医師としっかり相談した上で決めることが大切です。

まとめ

今回は、芸能人がなぜインプラントにするのか、その理由について解説しました。インプラントには人工歯根があり、歯や歯並びの見た目を根本から改善することが可能です。セラミック治療では期待できない効果も多々あることから、芸能人の多くがインプラントを選択しますが、あくまで歯を失ったケースに限られます。歯が残っている場合は、セラミックを始めとしたその他の治療法の方が適していることも多いです。
大切なのは、信頼できる歯科医師に相談した上で、ご自身のお口の状態にとって最善といえる治療方法を選択することです。そんな芸能人のような白くて美しい歯に憧れている方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。まずは丁寧にカウンセリングいたします。