インプラントの治療費でローンが組めるデンタルローンとは?メリットや審査等を解説

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歯科コラム/2023年1月30日

インプラントの治療費でローンが組めるデンタルローンとは?メリットや審査等を解説

インプラントは、天然歯のようによく噛めて、見た目も美しい人工歯(+人工歯根)ですが、費用が高い点がネックとなってなかなか一歩踏み出せないという方も多いようです。確かに、1本あたり300,000~400,000円かかる費用を一括で支払うのは、家計に与える影響もかなり大きくなります。そこで、是非とも知っておいていただきたいのが「デンタルローン」というサービスです。インプラントの治療費でローンが組めるデンタルローンを利用すれば、治療のハードルも大きく下がることでしょう。今回はそんなデンタルローンの内容や利用するメリット、審査基準などをわかりやすく解説します。

インプラントの治療費で使えるデンタルローンとは

デンタルローンとは、歯科治療に特化した立替払いサービスです。金融機関に治療にかかったお金を立て替えてもらえるため、一括での支払いを回避できます。一般的なクレジットローンにはないメリットがたくさんあり、当院でもデンタルローンを利用して、インプラントや歯列矯正など、高額な費用がかかる歯科治療を受ける方が多くなっています。経済面がネックとなってインプラント治療を諦めかけている方には、有用なサービスだといえます。

デンタルローンのメリット

インプラント治療にも利用できるデンタルローンには、以下に挙げるようなメリットがあります。

メリット①手軽に手続きができる

一般的なローンは、銀行などの金融機関に足を運んで申請の手続きを進めなければなりません。銀行などは平日の15時までしか開いておらず、仕事が忙しい人はそもそも窓口を訪ねることすら難しくなります。その時点で、インプラント治療を諦め、安くて手軽に作れるブリッジや入れ歯に妥協してしまう人も少なくないのです。
一方、デンタルローンの窓口は歯科医院なので、わざわざ銀行などの金融機関に出向く必要はありません。治療を受ける前や受けた後に説明を受けたり、ローンの申し込みをしたりすることが可能です。間違って金融機関に行く方もいらっしゃいますが、デンタルローンは歯科医院で受付をしておりますので、その点は注意しましょう。何か気になる点があれば、遠慮なくスタッフにお尋ねください。

メリット②実質分割払いにできる

デンタルローンは、皆さんも利用する機会がある住宅ローンやマイカーローンなどと同じ「立替払いサービス」です。金融機関が治療費を全額立て替えてくれるため、インプラント治療を実質分割払いで受けることが可能となります。もちろん、一般的なローンと同様、事前の審査を通過する必要があり、返済時には金利も発生しますが、デンタルローンはいろいろな面で“緩く”なっています。そのため、住宅ローンやマイカーローンを組む時よりも明らかにハードルが低く、その点に驚かれる方も少なくないのです。これは歯科治療に特化したローンならではのメリットといえるでしょう。

メリット③最大84回の分割払いが可能

デンタルローンの分割払いは、最大84回まで設定可能です。つまり、インプラント治療にかかった費用を7年かけて少しずつ返済していくこともできるのです。例えば、インプラント治療で総額500,000円の費用がかかって、60回払いのデンタルローンを利用したケースでは、月々の返済は9,000円程度となります。インプラント治療を月々10,000円未満で受けることができるのは、患者さまにとって極めて大きなメリットとなります。デンタルローンの支払い回数は、最小では6回から設定することができますので、より短期間で返済したいという方のニーズにも合わせることが可能です。

メリット④利用額を設定できる

デンタルローンは、支払い回数の幅が広い(6~84回)だけでなく、利用額も自由に設定できます。インプラント治療で400,000円の費用がかかったら、自動的に400,000円のローンが組まれるわけではないのです。例えば、400,000円のうち100,000円は現金で支払って、残りの300,000円をデンタルローンで分割払いすることが可能となっています。
デンタルローンの金利は一般的な金融商品よりも低く、支払い回数を多く設定しても最終的な支払金額が大きく膨らむようなことはありませんが、それでもやはり出費は最小限に抑えたいものですよね。そんな時には許容できる範囲で利用額を抑制すると良いでしょう。

メリット⑤手元に資金がなくても利用できる

住宅ローンやマイカーを組む際には、いわゆる「頭金」というまとまった資金が必要となります。これもまたローンを組む上での大きなハードルとなっています。上述したように、デンタルローンでは頭金のような形で一定額を現金で支払い、残りの金額を立替払いサービスで分割払いすることも可能ですが、手元に資金がまったくなくても利用できます。インプラント治療は、総額で400,000~500,000円程度かかるのが標準的であり、頭金として数十万円支払うのも家計を圧迫しかねません。デンタルローンであれば、そうした頭金の心配もする必要がなくなります。手元にまとまったお金がない方でも、デンタルローンを利用して、インプラント治療を受けることができます。

メリット⑥インプラント治療以外の自費診療に利用できる

デンタルローンを利用できるのは、インプラント治療だけではありません。歯列矯正やセラミック治療など、比較的高額な費用がかかる自費診療では全般的にデンタルローンを利用できます。いずれも患者まさにとってメリットの大きい治療法なのですが、身体機能の回復が主な目的ではないため、現状は保険が適用されません。費用が全額自己負担となる点は、治療のハードルを大きく上げる要因にもなっています。デンタルローンを利用すれば、実質的な分割払いが可能となり、治療のハードルはぐっと下がります。ですから費用面で自費診療が選択肢から外れている場合は、デンタルローンに対応した歯科医院を選ぶと良いでしょう。

デンタルローンのデメリット

デンタルローンは、インプラント治療や歯列矯正などで利用する上で非常にメリットの多いサービスですが、デメリットも存在します。とくに以下の3点には注意が必要です。

デメリット①審査がある

デンタルローンは、歯科治療の費用に特化しているだけあって、患者さまに有利な点が多々あるものの、一般的なローンと同じく、申請時の審査があります。この審査に通らなければデンタルローンを利用することはできないため、誰でも100%使えるローンというわけではありません。デンタルローンの審査は、一般的なローンと比較して特別厳しいということはなく、借入額と収入額のバランスが良ければ問題なく通ります。借入額が多かったり、収入額が極端に少なかったりする場合は、金融機関に返済能力がないと判断され、審査に落とされる可能性もあります。
そうしたケースでは、比較的利用しやすい「フリーローン(個人向けローン)」を選択しても良いでしょう。フリーローンとは、用途を指定しない立替払いサービスで、手続きは患者さまご自身で行っていただくことになりますが、審査はやや緩くなります。金利に関しては、デンタルローンよりも高くなることが多く、全体の出費もかさむ点に注意が必要です。

デメリット②金利がかかる

デンタルローンは、歯科治療の費用に特化した立替払いサービスですが、ローンであることに変わりはありません。金融機関もボランティアで行っているわけではなく、「金利」という形で利益を得なければならないのです。ただ、デンタルローンの金利は、一般的なフリーローンと比較すると、金利がかなり低く設定されています。一般的なフリーローンの金利が5~15%であるのに対し、デンタルローンは、4~8%程度にとどまります。これはデンタルローンの大きなメリットなのですが、それでもやはり一括で支払った場合よりも医療費が高くなるため、見方によってはデメリットにもなります。

デメリット③すべての歯科医院で使えるとは限らない

デンタルローンは、すべての歯科医院で対応しているわけではありません。歯科医院によっては、銀行との取引がなく、現金払いかクレジットカード払いにだけ対応しているところも珍しくないのです。とはいえ、インプラント治療や歯列矯正、セラミック治療など、自費治療をしっかり行っている歯科医院であれば、そのほとんどはデンタルローンに対応しているものです。その点は、電話でも確認できますので、気になる場合は事前に問い合わせておきましょう。
ちなみに、デンタルローンではなく、クレジットカードで分割払いする場合は、金利が自ずと高くなります。一般的なクレジットカード会社では、分割払いの金利・手数料を15%程度に設定しており、デンタルローンと比較するとやはり割高感が否めません。また、指定できる回数の制限も厳しく、毎月の返済に困ってしまうことも多いようです。

デンタルローンと審査

ここまで、インプラント治療の費用をデンタルローンで分割払いするメリットとデメリットについて解説してきましたが、審査の方法や流れについても気になりますよね。歯科医院の窓口から気軽に申し込めるデンタルローンといえども、申請してすぐに借り入れができるわけではありません。また、申請の際に必要となる書類についてもあらかじめきちんと把握しておくことが大切です。

審査に必要な書類

デンタルローンで必要となる書類は金融機関によって異なりますが、基本的には「申込書」と歯科医師が作成する「見積書」の2つだけです。一般的なフリーローンのように、煩雑な手続きが不要な点は利用者としてありがたいですよね。また、金融機関の中には、歯科医師の見積書なしで審査のシミュレーションを行えるデンタルローンを提供している場合もあります。その審査に通ったからといってローンを組めるようになるわけではないのですが、不安な点がある方は事前に試しておいても良いかもしれません。事前審査を受けておくと、本審査に通りやすくなるという話もあります。

審査期間

デンタルローンの審査は、申し込みと同時に始まります。多くの金融機関では、申請した翌日に審査結果がわかります。休日などを挟むと、当然ですが審査がわかるまでの期間が長くなります。審査結果は、電話やメールなどで伝えられ、特に問題がなければいよいよ治療の開始です。

審査基準

デンタルローンの審査基準は、公表されておらず、正確に把握することはできません。仮に審査に通らなかったとしても、それはそれとして受け止める他ないのです。とはいえ、審査の際に見られる点は、「金融機関からの借入の残債や延滞の記録」が中心となるのは明らかです。お金への意識が問われる部分ですね。金融機関も営利目的でデンタルローンを提供しているため、返済能力に不安がある人には貸しにくいのが現実です。この点に問題がなく、収入も安定しているのであれば、デンタルローンの審査基準を満たすものと思われます。ちなみに、金利が低い金融商品ほど、審査基準は厳しくなります。

デンタルローンの審査に落ちやすい人

デンタルローンの利用を検討中の方は、やはり審査に落ちることが怖いですよね。そこであらかじめデンタルローンの審査に落ちやすい人の特徴を5つほど挙げておきます。これはあくまで“落ちやすい”だけであり、下記に該当するからといって必ず落ちるわけではありませんので、その点もご注意ください。

人①専業主婦

専業主婦は、文字通り家事を専門に行っている人です。配偶者が働いていたとしても、ご本人に安定した収入がなければ、デンタルローンに通りにくいと言わざるを得ません。ただし、主婦の方でもパートやアルバイトで一定の所得金額がある場合は、審査に通ることもあります。

人②学生

まず、未成年の学生は、原則としてデンタルローンを組むことができません。次に成人した学生に関しては、デンタルローンを組むことはできますが、社会人と比較すると審査に通りにくくなっています。とくに高額なデンタルローンを組む場合は、学生であることが不利に働きます。ですから、学生がデンタルローンを利用する場合は、ご両親の名義で申し込むのが良いでしょう。

人③アルバイト・フリーター

アルバイトやフリーターは、会社員のように身分保障があるわけではなく、収入も不安定になりがちです。人によってはアルバイトでも安定した収入を得ていることもありますが、社会的な信用には大きな差があります。そういう意味でアルバイトやフリーターの方は、デンタルローンの審査に落ちやすいといえます。

人④ローンが残っている人

デンタルローンへの申請時に、その他のローンの返済が残っている場合は、審査に通りにくくなります。借入総額が年収の1/3近くまである場合は要注意です。1/4~1/5程度であれば、それほど心配する必要はありません。

人⑤ブラックリストに載った人

以下に挙げるような金融事故を起こした場合、ブラックリストに載ることがあります。信用情報に傷が付いている状態であり、デンタルローンの審査にも通りにくくなります。

・家賃の滞納
・クレジットカード返済の滞納
・複数社からの同時借入
・債務整理を行った

一度ブラックリストに載ってしまうと、その記載が抹消されるまでに5~10年程度の期間を要します。もちろんそれは完済したことを前提としています。

デンタルローンの審査が通りやすくなる方法

デンタルローンの審査に落ちやすい方でも、以下の方法で審査が通りやすくなります。

方法①勤続年数を積む

勤続年数が長いことは、信用度の高さにつながります。実際、デンタルローンの申し込みに「勤続年数2年以上」という具体的な条件を設けている金融機関も珍しくありません。勤続年数が2年に満たないという方は、もう少し待ってから申請すると審査も通りやすくなります。

方法②ローンを完済する

上述したように、デンタルローンの申請時に他社からの借入がある場合は、審査が通りにくくなるため、あらかじめ完済しておくことをおすすめします。

方法③保証人や承諾書を用意する

「デンタルローンの審査に落ちやすい人」の特徴に当てはまる場合でも、保証人を立てたり、配偶者や親の承諾書を提出したりすることで、審査に通りやすくなります。

方法④親や配偶者の名義で申し込む

学生や安定した収入がない方は、親や配偶者の名義で申し込むことで、デンタルローンの審査に通りやすくなります。とくに治療費の金額が高い場合は有効です。

デンタルローンと医療費控除

デンタルローンを利用した場合、毎月の支払いが少額となることから、医療費控除の対象とはならないと思われがちです。もしくは、単純に医療費控除の申請を忘れてしまう方もいらっしゃるかもしれません。インプラント治療でデンタルローンを利用した場合も通常の治療と同様、医療費控除の対象となりますので、忘れずに申請するようにしましょう。毎月の支払いが少額でも、1年間で換算するとかなり高額になるかと思います。デンタルローンで支払った金額だけでなく、通院にかかった費用なども控除の対象となります。そんなインプラント治療におけるデンタルローンと医療費控除についてさらに詳しく知りたい方は、いつでも当院までご相談ください。わかりやすく丁寧にご説明します。

まとめ

このように、インプラント治療では「デンタルローン」と呼ばれる歯科治療に特化した立替払いサービスを利用できます。数十万円かかる費用もデンタルローンで分割することで、月々の返済を10,000円弱まで抑えられます。金融商品である以上、誰でも無条件で利用できるわけではありませんが、上述したポイントを押さえることで、審査も通りやすくなります。デンタルローンは金利が低く、申し込みも簡単で利用しやすい立替払いサービスとなっておりますので、インプラント治療において費用の面がネックとなっている方にはおすすめです。そんなデンタルローンについてさらに詳しく知りたい方は、いつでもお気軽に当院までご連絡ください。