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歯間ブラシの選び方・使い方・使用頻度等を解説

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歯科コラム/2021年11月29日

歯間ブラシの選び方・使い方・使用頻度等を解説

皆さんは、普段の口腔ケアで歯間ブラシやデンタルフロスを活用していますか?歯ブラシによるブラッシングしか行っていないという方も少なくないと思いますが、そうした補助的清掃器具を併用することで、歯と歯の隙間のお掃除がはかどり、汚れの除去効果は格段に向上します。ここではそんな歯間ブラシやデンタルフロスの選び方や使い方、使用頻度等をわかりやすく解説します。

歯間ブラシとデンタルフロス

歯間ブラシとデンタルフロスは、どちらも歯と歯の隙間を清掃する器具であり、見た目も似たような製品が市販されていたりします。そのため、自分はどちらを使用したらいいのか迷っている方もいらっしゃることでしょう。実は、この2つの補助的清掃器具には、いくつかの違いがあり、それぞれ使用に適したケースが異なります。

歯間ブラシが適しているケース

歯間ブラシ

◎歯間ブラシとは?

歯間ブラシとは、持ち手の部分とブラシで構成された清掃器具です。一般的な歯ブラシのようにブラシが複数列配置されているのではなく、1本の針金を起点として、その周囲に毛が設置されている形を採っています。

◎歯と歯の隙間が広い人に適した器具

歯間ブラシは、比較的太い清掃器具です。歯と歯の隙間が狭かったり、ほとんどなかったりするケースでは、ブラシの部分を挿入できないので適していません。無理に挿入しようとすると、歯や歯茎を傷つける恐れがあるため注意しましょう。

デンタルフロスが適しているケース

デンタルフロス

◎デンタルフロスとは?

デンタルフロスとは、糸状の清掃器具です。ロールタイプとホルダータイプの2種類がありますが、歯と歯の隙間に通す部分は、いずれも糸状となっています。

◎歯と歯の隙間が狭い人に適した器具

デンタルフロスは、歯間ブラシよりも細いことから、歯と歯の隙間が狭い人向けの清掃器具といえます。歯と歯の隙間がほとんどないようなケースでも、効率良く歯垢を除去できます。ロールタイプは操作の自由度が高く、上手く使いこなせばいろいろな角度、部位へと挿入できますが、慣れるまでに時間がかかります。一方、ホルダータイプは持ち手がついており、初心者でも問題なくフロッシングできます。

歯間ブラシを選ぶ際のポイント

ひと言で歯間ブラシといっても、サイズや形態にいくつかの種類があります。効率良く歯垢を落とすのであれば、自分に最適なものを選ぶ必要があります。

ポイント①歯間に挿入できるサイズを選ぶ

市販の歯間ブラシは、全部で4つのサイズに分けられていることが多いです。

サイズ 使用に適した部位 使用に適した歯間距離
SSS 最も狭い部位 ~0.8mm

SS

やや狭い部位

0.8~1.0mm

S 歯茎が下がっている部位など 1.0~1.2mm
M やや広い部位 1.2~1.5mm

それぞれ歯間ブラシの使用に適した歯間距離なども記載しましたが、まずは実際に使用してみて、きちんと歯垢や食べカスを取り除けるか試すことが大切です。前歯や奥歯などは、人によって歯並びや歯間距離も大きく異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。当院までご相談いただければ、歯科衛生士からアドバイスすることができます。

ポイント②使う箇所に合ったタイプを選ぶ

◎歯間ブラシの形のよる違い・分類

歯間ブラシの形は、L字型(アングル)とI字型(ストレート)の2つのタイプに分けられます。どちらも基本的な使用方法は変わりませんが、L字型の方は奥歯の歯垢除去に適しています。その名の通りL字に曲がっていることから、奥歯と奥歯の隙間に挿入しやすいのです。一方、ストレートタイプのI字型は、前歯の清掃に適しています。

◎歯間ブラシの素材による違い・分類

歯間ブラシは、素材によってもタイプ分けできます。それはナイロンの毛を使用したワイヤータイプと、ゴムを使用したラバータイプです。歯茎が健康で、効率良く汚れを落としたい場合は、ワイヤータイプがおすすめです。歯周病にかかっていて、歯茎が傷つきやすい状態にある場合は、ラバータイプが推奨されます。

歯間ブラシの正しい使い方

歯間ブラシは、使い方を誤ると歯や歯茎を傷めるおそれがあります。以下のポイントに気を付けて、正しく取り扱いましょう。

POINT1ペングリップ(鉛筆を持つ方法)で持ちます
POINT2鏡を見ながらゆっくりと、歯と歯の隙間に挿入します
POINT3ブラシは歯の噛む部分と水平にし、前後に2~3回出し入れします
POINT4ブラシの部分が隣り合った歯それぞれに当たるように清掃します
POINT5使い終わったら流水ですすぎ、風通しの良い場所で乾燥させましょう

上手く使えないという方は、定期検診の際にご相談ください。歯科衛生士が歯間ブラシの正しい使用方法をお教えします。

歯間ブラシを使用する際の注意点

歯間ブラシを使用する上で最も注意すべき点は「歯茎を傷つけない」ことです。せっかくお口のお掃除をしているのに、歯茎を傷つけてしまっては元も子もありませんよね。とくに歯間ブラシは針金も使用していることから、歯茎を傷つけやすくなっていますのでご注意ください。

歯間ブラシの使用頻度

歯ブラシによるブラッシングは、毎食後行うのが理想ですが、歯間ブラシはそれほど高頻度に使用する必要はありません。基本的には、1日に1回、夜眠る前の歯磨きの際に使用するようにしましょう。もちろん、毎食後使用しても良いのですが、使用方法を誤ると歯茎を傷めるおそれがあるため、あくまでおすすめは1日1回といえます。

歯間ブラシを交換するタイミング

歯間ブラシを交換するタイミングは、使い方や使っている製品のタイプによっても少し異なります。ワイヤータイプの歯間ブラシは、通常の歯ブラシと同様、1ヶ月に1回くらいの頻度で交換するのがおすすめです。

ラバータイプの歯間ブラシは、ヘッドの部分が比較的折れやすく、1ヶ月持たないことが多いです。そのため、使用の継続が困難と判断した時点で交換するようにしましょう。もちろん、ワイヤータイプもブラシの部分が折れたりしたら、1ヶ月を待たずしてすぐに交換することが大切です。状態の悪くなった歯間ブラシを無理やり使い続けると、歯茎に悪影響が及ぶため、絶対に避けるようにしてください。

歯間ブラシの使用でよくあるトラブルと原因

歯間ブラシを使用していると、次に挙げるようなトラブルに見舞われることがありますので、その原因を理解した上で適切に対処することが大切です。

トラブル①使用した歯間ブラシが臭い

使用した歯間ブラシが臭い場合は、細菌が繁殖しています。前回使用した時に歯垢などが残存していたのでしょう。あるいは十分に乾燥されず、細菌繁殖の温床となっている可能性があります。新しいものに取り換えることはもちろん、今後は歯間ブラシが不衛生にならないよう、適切な方法でケアしてください。

トラブル②歯肉から血が出る

歯間ブラシを使用した際、歯肉から出血が出る場合は、まず歯間ブラシのサイズを確認しましょう。サイズが大きすぎて、歯肉を傷つけやすくなっているかもしれません。あるいは、汚れの除去方法が悪く、歯肉に不要な刺激が加わっている可能性も考えられます。そうした点も踏まえ、定期検診で歯間ブラシの正しい選び方や使い方を教えてもらうのも一つの解決方法といえます。歯間ブラシでプラークなどの汚れを除去できるのは良いことですが、歯肉を傷つけてしまっては元も子もありません。

トラブル③歯の隙間が広くなる

歯間ブラシを使っていく中で、歯と歯の隙間が広くなったように感じることも良くあります。これはプラークや歯石などがたまらなくなり、歯の隙間が広がったように見えることもあれば、実際に歯間距離が広がることもあり得ます。後者の場合は、歯間ブラシの使い方・選び方に問題がある可能性が高く、一度、歯科医院に相談した方がよいといえます。

まとめ

このように、歯間ブラシは歯と歯の間にたまった歯垢や食べカスなどを効率良く除去する上で非常に有用な器具であり、歯ブラシによるブラッシングと併用することで、虫歯・歯周病のリスクを大きく減少させることができます。ただ、歯間ブラシは正しい選び方・使い方をしなければ、さまざまなトラブルを招きかねないため、十分注意する必要があります。そうした補助的清掃器具の使い方・選び方は定期検診で相談すると良いですよ。