奥歯2本のインプラントの費用相場:歯科医院を選ぶ際のポイント等も併せて解説

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歯科コラム/2023年9月19日

奥歯2本のインプラントの費用相場:歯科医院を選ぶ際のポイント等も併せて解説

奥歯は虫歯や歯周病などで失いやすい歯といえます。そのため奥歯のインプラント治療を希望される方は比較的多いです。
今回は奥歯2本をインプラントで治療する場合の費用相場や歯科医院を選ぶポイントなどを詳しく解説します。

インプラントとは

インプラントは、失った歯を補うための治療法です。植え付ける・移植するといった意味の「implant(インプラント)」という名前からも想像できるように、顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込みます。歯を支えている歯茎や歯槽骨(しそうこつ)といった歯周組織の状態が極めて重要となる治療法です。インプラント体の上には、人工歯にあたる上部構造を装着して、見た目や噛む機能を回復させます。
インプラントは人工関節にも使われる言葉であるため、失った歯の治療法に関しては「デンタルインプラント」と区別して表現されることもあります。

奥歯2本のインプラントの費用相場

インプラントには、原則として保険が適用されません。いわゆる“自由診療”となることから、どのくらいの費用がかかるのか心配な方も多いことでしょう。
ここでは奥歯2本をインプラントで治療する場合の費用相場を簡単にご紹介します。

検査・診断料(20,000~50,000円程度)

インプラント治療では、歯科用CTも含めた精密検査が必要となります。診断料も合わせると20,000~50,000円程度になるのが一般的です。
インプラントは専門性の高い治療分野であり、検査や診断にもそれ相応の知識や技術が必須となります。そのため、検査・診断料も比較的高くなっています。

手術費用(300,000~700,000円程度)

奥歯2本のインプラント手術にかかる費用は300,000~700,000円程度です。相場に大きな幅があるのは自由診療だからです。
抜歯や骨を増やす処置、静脈内鎮静法などが必要なケースでは、手術費用もさらに高くなります。

人工歯の費用(100,000~400,000円程度)

人工歯にあたる上部構造は、セラミックで作るのが一般的です。
その他にもいろいろな材料を選択できることから、100,000~400,000円程度が費用相場となっています。

つまり、奥歯のインプラントを2本埋め込む治療の総額としては800,000~1,000,000円程度が相場といえます。かなり高額にはなりますが、高いコストをかけても余りあるほどのメリットが得られるのも事実です。

インプラントの費用を確認する上で押さえておきたいポイント

内訳と総額を見る

インプラント治療にかかる費用を確認する際には、上段で解説した3点に着目しましょう。
具体的には、検査・診断料、インプラント手術の費用、人工歯の費用です。
この3点が内訳に含まれていない場合は、インプラント治療にかかる総額が提示されていないことになります。そのまま治療を開始すると、費用面でトラブルが生じかねませんので十分にご注意ください。

提示されている金額が税込であるかどうかもきちんと確認しましょう。標準的な治療に加えて、抜歯や骨造成、静脈内鎮静法などが必要となる場合は、それらの費用がいくらになるのかも正確に把握しておくことが大切です。カウンセリングの段階では相場しか提示されなかったり、「100,000円程度」といった曖昧な表現がなされたりするかもしれませんが、検査・診断が終わった段階では正確な金額も判明していることでしょう。

費用のみで歯科医院を選ぶとリスクがある

奥歯2本をインプラント治療する場合、総額としては800,000~1,000,000円程度かかるのが一般的です。それを「当院なら300,000円で行えます」と提案する歯科医院も中には存在しています。費用の面だけ考えると、間違いなくその歯科医院がおすすめといえますが、そこにはたくさんのリスクが潜んでいることを知っておいてください。

どんな医療やサービスでもそうですが、費用の相場にはそれなりの意味があります。そもそもインプラントは原材料費の高い部品を使うため、一定以上のコストは必ずかかるものなのです。いわゆる「格安インプラント」と呼ばれるものは、そうした原材料にかかる費用を無理に削ったり、安全性や確実性が保証されてないマイナーなインプラントシステムを採用したりしているものです。その他、インプラントの経験が浅い歯科医師が治療を担当する、歯科医院に十分な設備が整っていないなど、値段が極端に安いインプラントにはさまざまなデメリット・リスクを伴うことがある点にご注意ください。

歯科医院を選ぶ際のポイント

インプラント治療を任せる歯科医院を選ぶ際には、次に2点に着目してください。

インフォームドコンセントを徹底している

インプラント治療では外科手術が必須となっているため、さまざまなリスクを伴います。全体の診療プロセスも通常の歯科治療と異なる点が多く、事前の説明が極めて重要となります。インプラントに伴うメリットだけでなく、デメリットもきちんと説明した上で治療の同意を求めるような歯科医院を選ぶようにしてください。とくに検査・診断の結果説明をていねいに行ってくれる歯科医院が望ましいです。

注:「インフォームドコンセント」とは、「医療側からの十分な説明を受けて患者側が納得した上での同意」という意味

歯科医師のインプラント手術の経験が豊富

医療技術は経験を重ねるごとに高くなっていきます。とりわけ、インプラントのような専門性の高い治療技術は、経験が豊富であるほど精度も高まることでしょう。インプラント手術は人工歯根を埋入する位置が1mmでズレてしまうと結果に大きな悪影響が及びます。そこで歯科医院のホームページ等で、以下の点をチェックすることをおすすめします。

  • 日本口腔インプラント学会の専門医や指導医の資格を持っている
  • インプラント治療を行う診療科での勤務経験が長い

この2つに当てはまるのであれば、インプラント手術が経験豊富な歯科医師であることに間違いはありません。それに加えて、歯科医院の設備も十分に整っているかどうかも確認してください。歯科用CTが完備されていることは必須条件です。インプラント手術を安全に行える診療環境かあるかどうかもチェックしましょう。

インプラントの費用を抑える方法

ここまでは奥歯2本をインプラントで治療する場合の費用について解説してきましたが、比較的高額であることから、なかなか一歩踏み出せないという方もいらっしゃるかもしれません。そんな方に向けてインプラントの費用を抑える方法をご紹介します。

医療費控除を利用する

医療費控除とは、1年間に支払った医療費の総額が100,000円を超えた場合に、還付金という形でその一部が戻ってくるという制度です。インプラントは自由診療ではあるものの、歯列矯正やセラミック治療と同じように、医療費控除の対象となります。その他に支払った医療費と併せて、総額で数万円から数十万円戻ってくることも珍しくありませんので、インプラント治療を受けた際には積極的にこの制度を活用しましょう。

高額療養費制度を利用する

高額療養費制度とは、月の始めから終わりまでに一定以上の医療費を自己負担した場合に払い戻しを受けられる制度です。この制度は医療費控除とは異なり、原則として保険診療が対象となります。そのため自由診療でインプラント治療を受けた場合は、対象外となる点に注意が必要です。インプラント治療は一部のケースで例外的に保険が適用される場合があり、その際に高額療養費制度を利用することが可能となります。

まとめ

今回は、奥歯2本のインプラントの費用相場と歯科医院選びのポイントについて解説しました。奥歯2本のインプラント治療を受ける場合は、総額で800,000~1,000,000円程度が全国的な費用相場となっています。信頼できる歯科医院を選ぶ際のポイントは、「インフォームドコンセントを徹底している」「歯科医師のインプラント手術の経験が豊富」であることです。費用相場よりも極端に安い価格でインプラント治療を提供している場合は注意が必要です。奥歯2本のインプラントというのは、あなたの人生を大きく変える重要な治療となることから、歯科医院選びは慎重に行うようにしてください。