インプラント治療で後悔しないために知っておきたいこととは?

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歯科コラム/2022年5月17日

インプラント治療で後悔しないために知っておきたいこととは?

インプラント治療で後悔しないために知っておきたいこととは?

インプラントは失った歯を天然の歯に近い形で回復できる優れた治療ですが、「失敗するかもしれない」「後悔するかもしれない」などと不安に思う方も多いようです。
そこで、今回はインプラント治療で後悔しないために知っておくべきことをわかりやすく解説します。

インプラント治療で後悔しないために

インターネット上には、インプラント治療に関する情報がたくさん存在しており、その中には成功例や失敗例の情報も含まれています。
特に医療関係は失敗例に焦点が当たりやすく、一般の人はその部分だけに目が行きがちです。もちろん、インプラント治療も医療行為の一種であり、
失敗するリスクを必ず伴うため、メリットだけでなくデメリットまでしっかり把握することがとても重要
だと言えるでしょう。

ですから、インプラント治療を受ける歯科医院を探す際には、メリット・デメリットの両方を説明してくれるかどうかに着目しましょう。
できればカウンセリングの段階で、インプラント治療に対する不安や疑問を解消するのが望ましいです。

インプラント治療の方法

インプラントの構造

インプラント治療は、何らかの理由で失った歯、あるいは抜歯予定の歯を補うための治療法です。
欠損部をチタン製のネジ(=人工歯根)で埋めて土台とします。その上に上部構造と呼ばれる人工歯を装着することで、欠損部を天然歯に限りなく近い状態に回復させます。外科手術が必須となっている点は、少し特殊な歯科治療といえるでしょう。

インプラント治療の費用

自由診療

インプラント治療は、原則として自費診療となります。患者様の費用負担が10割となることから、入れ歯やブリッジと比較すると“高額な治療”というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
ただ、インプラントで用いられる材料はそもそも原価が高く、また外科手術が必須である点を踏まえると、極端に費用が高いということはありません。一般の歯科医院ではインプラント1本あたり15~40万円程度の価格に設定しています。顎の骨が不足しているケースなどでは、再生医療などを併用する必要があるため、費用がもう少し高くなります。

インプラント治療で後悔するケース

注意点

ここからはインプラント治療が上手くいかず、後悔するケースを解説します。失敗の原因は、手術・歯科医院選び・術後の大きく3つに分けられます。

ケース①手術の失敗

インプラント治療における手術の失敗は、人工歯根の埋め込みのミスに関わるものがほとんどです。

  • 不適切な埋入位置、角度、深さ
  • ドリルの速度が速すぎて骨の細胞が死んでしまった
  • インプラントが顎の骨に固定されなかった

ケース②歯科医院選択の失敗

インプラント治療を失敗させないためには、歯科医院・歯科医師選びを慎重に行う必要があります。

  • カウンセリング、治療の説明が不十分だった
  • 歯周病を放置したまま手術に臨んだ
  • 質問しにくい環境の歯科医院だった

インプラント治療には必ず外科手術が伴うこともあり、信頼できる歯科医院・歯科医師を選ぶことが大切です。説明が不十分だったり、質問しにくい環境だったりすると、不安や疑問が残ったまま手術を受けることになり、後悔するでしょう。
また、今ある虫歯や歯周病を考慮せずにインプラント手術を実施すれば、当然ですが適切な治療効果は得られません。お口の環境が悪い状態での手術にはさまざまなリスクを伴います。

ケース③術後の失敗

インプラント手術では、手術中だけでなく手術後にリスクが存在しています。特に以下の3点にはご注意ください。

  • インプラント周囲炎にかかってしまった
  • 人工歯が壊れてしまった
  • 術後に痛みが続いている

インプラントは虫歯になることはありませんが、歯周病にかかるリスクは天然歯より高くなっています。手術後のケアを怠ると、インプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」を発症してしまいます。
また、メンテナンスを受けないことで装置の異常に気付くのが遅れ、人工歯が破損することもあります。術後に痛みが続いている場合は、感染症が疑われます。

インプラントのメリット

インプラントと入れ歯・ブリッジを比較した場合、次のようなメリットが挙げられます。

メリット①しっかり噛める

インプラントは唯一、人工歯根がある装置です。天然の歯とほぼ同じ構造を採っていることから、固いものでもしっかり噛めます。噛んだ時にずれたり、外れたりするようなことはありません。また、噛んだ時の力を顎で受け止めることができるので“顎の骨が痩せる”現象も最小限に抑えられます。

メリット②長期間保てる

保険の入れ歯は3~4年、ブリッジは7~8年程度保てるのが一般的ですが、インプラントは10年以上使い続けられるケースがほとんどです。
そもそも10年保証の制度があるので、適切なケアやメンテナンスを継続していれば、15年、20年と使い続けることも難しくありません。長期間、良い状態を保てるよう念入りにお手入れしましょう。

インプラントのデメリット

インプラント治療で後悔しないためには、デメリットについても知っておくことが大切です。

デメリット①治療費用が高い

インプラントには原則として保険が適用されず、専門性も高い治療であることから、費用が高額になりがちです。歯科医院によって価格設定は異なるものの、従来法と比べるとやはり治療費用は高くなるでしょう。ただ、その分得られるメリットが多い点も忘れてはいけません。

デメリット②インプラント手術にリスクが伴う

インプラント手術には、大切な血管や神経を傷つけたり、細菌に感染したりするなどのリスクを伴います。埋入したインプラントが神経を圧迫することもあり得るでしょう。そうしたリスクは、精密な検査や診断を実施することで、限りなくゼロに近付けることが可能です。
また、インプラント治療の経験豊富な歯科医院を選ぶことで、手術の安全性は確保できるでしょう。治療方法も歯科医院によって異なることが多いため、必ず事前に確認しておきましょう。

デメリット③術後のケアに手間がかかる

インプラントは虫歯になることはありませんが、歯周病にはかかります。そのため、術後のケアやメンテナンスは、天然歯以上にしっかり行うことが大切です。特に人工歯と人工歯根の境目あたりは汚れがたまりやすいため要注意です。歯科医師や歯科衛生士がおすすめする清掃器具も積極的に活用するようにしてください。

歯科医院を選ぶ際のポイント

ポイント

ここまで、インプラント治療が失敗するリスクや後悔する原因などについて解説してきましたが、何よりも大切なのは「きちんと説明してくれる歯科医師」を選ぶこと
です。わからないことや不安に感じることをその都度、一つひとつ説明して安心させてくれる歯科医師が最善であるといえます。

歯科医院では珍しい外科手術が必要な治療なので、信頼できる歯科医師に任せるのが良いでしょう。ですから、
まずはカウンセリングで疑問点や不安に感じる点を伝えてみてください。そこで丁寧に説明してくれる歯科医師であるかどうかは、ある程度わかります。
メリットだけではなく、デメリットやリスクについて触れるかも着目すべきポイントです。

まとめ

インプラント治療は、手術の失敗や術後のケア不足などの要因で上手くいかないことがあるため、「後悔するかもしれない」と治療に踏み出すことができない方もいるでしょう。しかし、それは他の治療でも同じです。
インプラントに関しては外科手術を伴うこともあって、不安が大きくなりがちですが、信頼できる歯科医師を見つけることで安心できます。信頼できる歯科医師に治療を担当してもらうことは、インプラント治療を安全に進めていくことにも繋がるでしょう。
当院でもインプラント治療が可能ですので、まずは一度ご相談ください。